心筋梗塞とは、動脈硬化によって冠動脈にたまっていたプラーク（血液中のコレステロールや脂肪からできた粥状の物質）が破綻し、血栓ができて冠動脈を塞いでしまい、心筋に血液が完全に行かなくなり、心筋が壊死した状態をいいます。突然、胸が焼けるように重苦しくなり、締め付けられ押しつぶされるような症状が現れます。冷や汗が出たり、吐き気があったりすることもあります。この発作は長く続き数時間に及ぶこともあります。このような場合は、至急救急車を呼んでください。
治療方法には、小さな風船が先端についたカテーテルを血管内に挿入し、閉塞した部分を広げたりステント（筒状の金網）を血管内に留置したりするインターベンション治療や冠動脈内に詰まった血栓を血栓溶解薬（tPAなど）で溶かす治療法があります。
また、心筋梗塞になった患者さんは再発しないことが非常に重要であり、再発予防として薬物療法はもちろんのこと、食事・運動療法が大切であり、心臓リハビリテーションのような包括的な治療が推奨されております。