糖尿病の食事療法について
- 2024年6月21日
- 生活習慣病
こんにちは。
南草津ひだまりハートクリニック 管理栄養士の安原です。
今回は、糖尿病の食事療法について紹介したいと思います。
『糖尿病』『食事療法』と聞くと、どのようなイメージがありますか?
“食事制限” “糖質制限” “ダイエット” …など
皆さんそれぞれ思い浮かぶキーワードがあるのではないでしょうか。
食事療法は、糖尿病治療の柱となります。
基本的には、糖尿病だからといって絶対に食べてはいけない食品、特別に食べると糖尿病が良くなる食品はありません。
医師から指示された 患者さんお一人お一人にとって適正なエネルギー(カロリー)の範囲で、
規則正しく、バランスよく食べることが重要です。
糖尿病患者さんにとってよい食事は、“バランスのよい健康食”と言われます。
糖尿病のない方が食べるのにも適した理想的な食事となります。
食事療法を行うことで、糖尿病のない方と同じように日常生活を送り、糖尿病の合併症発症や悪化の予防を目的に行っていきます。
(※合併症がある場合は、その他の注意事項が加わることもあります。)
【まとめ①】
- 摂取エネルギーを適正にする
- バランスよく食べる
- 規則正しく食べる
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バランスのよい食事とは…
主食(ごはん、パンなど)、主菜(魚、肉、卵、大豆製品)、副菜(野菜)の揃った食事です。
これらの食品を適正なバランスで摂ることが基本となります。
また、
野菜から食べ、ゆっくり時間をかけて食事をすることでも食後の急激な血糖値の上昇を防ぐことができます。
食物繊維は、食べ過ぎを防いだり、糖尿病以外にも生活習慣病の予防に幅広い効果があります。
【まとめ②】
- 適正体重を目指す
- 主食・主菜・副菜を揃える
- 食事は抜かず、朝昼夕均等に食べる
- 毎食野菜を取り入れ、ゆっくり食べる
食事療法の基本についてまとめました。
いかがでしたでしょうか。
糖尿病の食事療法は長いお付き合いとなります。
短期的にぐっと頑張って結果がよくなっても、続けられなければまた血糖値が悪くなることもあります。
クリニックにいらっしゃる患者さんからも「一時は頑張って節制したけれど続けられなくて…」というお話をよく伺います。
南草津ひだまりハートクリニックでは、ご自身の生活に取り入れられ、継続できる食事の方法を一緒に考えていければと思います。
一朝一夕にはいかなくとも、定期的にお話を伺いながら食事改善のお手伝いをさせていただきます。
“食事が大事なのはわかるけど、具体的にどうしたらいいの?”
“外食やお惣菜が中心だから、食事療法は難しそう”
“そうは言っても食事が楽しみだからなぁ”
“既に食事療法を始めているけれど、この方法で正しいかわからない”
お食事でのお困りごとや心配ごとがあれば、是非お気軽にお声かけください。