ひょっとして、あなたは、心不全予備軍かも・・・
- 2026年2月2日
- 生活習慣病
こんにちは、南草津ひだまりハートクリニック看護師です。
みなさまは、 心不全 という言葉を聞かれたことはありますか。
心不全とは、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気と定義されています。

下記の図は、心不全の臨床経過を表したものです。

日本循環器学会,日本心不全学会.2025年改訂版心不全診療ガイドライン.P20. 図2 心不全ステージの治療目標と病の軌跡, https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf 2026年1月閲覧
ステージA の心臓に病気のない状態から、
ステージB の心臓自体に何らかの病気や障害を生じた状態、
ステージC の一度でも心不全を起こしたことのある状態、
ステージD は治療を続けていても心不全の症状が改善しなくなる状態へと、
ステージが徐々に進行していきます。
心不全を発症しても治療を受けることで、症状は改善します。
しかし、心不全が悪くなったり、よくなったりを繰り返すことで、心臓の機能はだんだん悪くなり、治療の効果も乏しくなり、命に関わる状態となってきます。
適切な治療を受けていただくことと療養行動により進行を遅らせることもできます。
私には心不全なんて関係ないと思われるかもしれませんが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などは動脈硬化を進め、心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気を発症するリスクとなります。
病気を発症するとステージB、ステージCへと進行してしまうかもしれない状態なのです。
ステージAは、まさに心不全予備軍なのです。
2025年に心不全診療ガイドラインが改訂され、慢性腎臓病が新たにステージAに追加されました。
慢性腎臓病の方も心不全予備軍となるのです。
では心不全にならないためには、どうしたら良いのでしょうか。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などのコントロールが重要です。
正しい服薬や生活習慣の改善(禁煙、節酒、減塩、運動習慣、体重コントロール)などが大切です。
自宅での血圧や体重測定は、お薬の効果や病気の予防のためには大事な習慣です。
また、健康診断を受けたり、血液検査や尿検査を受けたり、通院加療を継続することが将来の心不全予防に欠かせないものとなります。




高齢化に伴い、心不全患者さんは増加することが予想されています。
心不全憎悪による入退院を繰り返すことにより、体力が低下し、生活の質も低下してしまいます。
ご自分が心不全ステージにあてはまらないか、一度確認していただけたらと思います。
*本稿は日本循環器学会ガイドライン部会より「2025年改訂版心不全診療ガイドライン」転載使用許諾を得ています。