令和6年度高島市多職種連携セミナー(第150回高島市医療連携ネットワーク運営協議会)にて、院長 八木・理学療法士 澁川が講演させていただきました。
- 2025年3月25日
- 内科
先日、3月8日(土曜日)に滋賀県高島市医師会からのご依頼を受け、令和6年度高島市多職種連携セミナー(第150回高島市医療連携ネットワーク運営協議会)にて講演させていただきました。
このセミナーは、地域の医療と介護の連携強化を目指し、多職種がどのように協力していくべきかについて深く議論していく重要な会でした。
土曜日の夜にもかかわらず、多くの方々が熱心に参加され、医療と介護の現場で直面している課題を共有し、異なる職種間での協力の重要性について学び合う貴重な機会となりました。
院長 八木は「開業医から見た心不全のポイント」というテーマで講演を行いました。開業医としての視点から、患者さんの治療やリハビリをどのように支援し、連携していくかをお話ししました。
特に地域で心不全チーム診療を行う中で開業医がどのように関わり、患者さんの生活の質を向上させることができるかに焦点を当てました。
認知症の心不全患者さんの治療において、基幹病院や訪問看護師さんとの連携の方法など、具体的なケーススタディを交えて説明しました。
理学療法士澁川は、「維持期のリハビリの実際とおさえておきたい要点」をテーマに講演を行いました。
維持期におけるリハビリテーションは、患者さんが病気や障害から回復した後、日常生活において自立できるよう支援する重要な役割を果たします。
理学療法士として、どのように患者さんの状態を把握し、リスクマネージメントを徹底し、エビデンスに基づいた効果的な治療を提供するかという点について詳しく説明させていただきました。
特に、維持期のリハビリにおいては、心不全入院からの退院直後がどのような状態なのかを理解し、柔軟なアプローチが求められることを強調し、具体的な方法や注意点を参加者と共有しました。
セミナーには、医師や看護師だけでなく、リハビリセラピスト、薬剤師、介護支援専門員など、医療・介護の各分野で活躍している専門職の方々が多数参加されました。
それぞれの職種が抱える課題や取り組みについて意見交換が行われ、異なる視点から学び合う場となりました。
このようなセミナーを通じて、医療・介護の現場で働く全ての職種が、患者さん一人ひとりの生活の質を向上させるために協力し合う重要性を再認識することができました。
急性期だけでなく地域の患者さんにおいても、単一の職種のみが関わるのではなく複数の専門家が連携して支援することが大切であり、そのためにはお互いの役割を理解し、信頼関係を築くことが一層必要だと感じます。
特に地域医療においては、病院や診療所に加えて、在宅への訪問看護や介護施設なども重要な役割を果たしています。
このような多職種連携は、患者さんの自立支援や生活の質向上に直接的な影響を与えるため、今後ますます重要になっていくと考えられます。
講演やセミナーの終わりには、参加者からの質問や意見が活発に交わされ、実際の現場で直面している課題についても深く掘り下げることができました。
私自身も、他の職種の方々と意見交換をする中で新たな気づきを得ることができ、大変有意義な時間となりました。
このような機会を通じて、地域医療・介護のさらなる発展に貢献できるよう、今後も多職種連携の重要性を広めていきたいと感じています。
最後に、このような貴重な機会を与えてくださった滋賀県高島市医師会の皆様、そしてセミナーの企画・運営に尽力してくださった長岡医院の院長である長岡医師に心より感謝申し上げます。
このような素晴らしい取り組みを今後も続けていくことが、地域医療の向上に繋がることを確信しています。改めて、お礼を申し上げます。
(理学療法士 澁川)